
正直に言うと、
自分はそこまで「話したいタイプ」じゃないと思っていた。
誰かに悩みを打ち明けるのも、
あまり得意じゃない。
話したところで、
何かが解決する気もしなかった。
だから、
「一人でなんとかする」
それがいちばん早いと思っていた。
でも、
あるとき気づいた。
解決したいわけじゃない話が、
意外と多いことに。
答えが欲しいわけでもない。
アドバイスされたいわけでもない。
ただ、
頭の中に溜まっているものを、
一度外に出したいだけ。
そういう話って、
意外と自分でも気づかないうちに、
溜まっている。
仕事のこととか、
人間関係とか、
誰かに話すほどじゃないけど、
放っておくと重くなるやつ。
自分はたぶん、
それをずっと後回しにしてきた。
話す=弱さを見せる、
みたいな感覚が、
どこかにあったのかもしれない。
でも実際は、
話したからといって、
何かを失うわけじゃなかった。
むしろ、
話し終わったあとに残るのは、
「あ、まだ大丈夫だな」という感覚だった。
スッキリした、というより、
力が抜けた感じに近い。
自分が驚いたのは、
話の内容よりも、
「ちゃんと聞いてもらえた」という事実だった。
途中で遮られない。
評価されない。
正解にまとめられない。
それだけで、
こんなに楽になるんだなと。
自分は、
話すことで救われたというより、
話してもいい場所があることで、
少し楽になっただけだと思っている。
だから今は、
無理に深い話をしなくてもいいと思っている。
今日あったことを少し話す。
どうでもいい愚痴をこぼす。
まとまってなくてもいい。
それで十分な夜もある。
自分はいま、
そういう会話の価値を、
やっと認められるようになってきた。
たぶん、
話すこと自体が目的じゃない。
話しても大丈夫な空気があるかどうか。
今日は、
その違いを思い出した夜だった。
▶︎ 話さなくても、話してもいい場所については、プロフィール欄にまとめています。